色の明るさと理科系の人間の条件

色の明るさ

先日、容疑者xの献身とかいう映画について
id:hms_hermesと話し合う機会があった。
理科系の大学の様子についてという観点でみると、
つっこみどころ満載だったが、なにげにそれっぽいところもあり、
微妙だった。

映画の最中とかを想像してほしいが、赤色は何気にくらい感じがするものである。
そんなフレーズが私の耳に入ったときに
少し思ったこと。

Y=0.30 x R + 0.59 x G + 0.11 x B

である。
こんな話を映画の最中にするとひかれそうなので、黙ってた。
Yは輝度であり、明るさを表す式である。
RはRed 赤
GはGreen緑
BはBlue 青
である。
知らない人はいないと思うが、光の三原色というやつで、
全ての色はRGBで表現できる。

以上の式により、輝度はもっともGが強いのである。
つまり、それぞれの光の強さを、0-255段階としたとき、
(これで表現できる色の数は1677万色)

Rの強さが128 Gの強さが 128 Bの強さが128
の場合は[以後(R,G,B)=(128,128,128)とする。]、
■■■■■■こんな色■■■■■■■■
である。
ということは、
(R,G,B)=(255,128,128)をA
(R,G,B)= (128,255,128) をB
(R,G,B)= (128,128,255) をC
とすると、
見た目の明るさは、 B>A>C
となるはずである。
実際確かめてみよう。

■■■■■■(R,G,B)=(255,128,128)■■■■■■■■

■■■■■■(R,G,B)=(128,255,128)■■■■■■■■

■■■■■■(R,G,B)=(128,128,255)■■■■■■■■

一目瞭然である。
ほかのノイズを入れないように、背景を黒くして見てみよう。

■■■■■■(R,G,B)=(255,128,128)■■■■■■■■

■■■■■■(R,G,B)=(128,255,128)■■■■■■■■

■■■■■■(R,G,B)=(128,128,255)■■■■■■■■

これも一目瞭然。 ただ、人間の目なんて、結構適当だが。 普通、この■の中の色がどちらも同じ色なんて信じられない。

理科系の人間の条件

id:hme_hermes と話しているといつも思うのであるが、
なにか、超えられない壁というものを感じてしまう。
彼は天才である。

普通の人と話していて賢い人というのは、記憶力がよかったり、
相手の気配りなどができたり、仕事がきっちりできる人である。
そういう人はもちろん好まれるし評価も高いものである。

しかし、天才はそんなことはしない。普通に話していて知性のほとばしりを感じるのである。
「あぁ賢いとはこのことか。」と悟るのである。世界が違うのである。

話していて、こちらの頭まで活性化されるのを感じる。
私は基本的には賢いとよくいわれていたが、それはほかの人と比べても、
所詮はfactorである。
彼の賢さは私と比べてorderが違うのだ。それもスリーオーダーくらい違う。
考えるスピードが段違いで違う。

そんな彼と話をしていて理科系の人間に必要な条件で一致したところがあった。
これが真かどうかはわからないが。

  1. 好奇心
  2. マクロな問題はモデル化できること
  3. 怠惰を求めて勤勉になる。

である。

好奇心

電車のつり革が揺れるのを見て、つり革の揺れる角度から加速度を演算するくらいの好奇心がほしい。
雷が光って鳴るまでの秒数を数えて距離を計算するのは当然である。

マクロな問題はモデル化できること

簡単に言うと、とりあえずざっと見積もれること。

怠惰を求めて勤勉になる。

これが一番重要。
手作業で2時間の仕事をするくらいなら、10時間かかっても自動化する。
非生産的な仕事を憎むことが大切である。
たとえば、グラフをフィッティングするために、ちまちま一個一個手作業で調べて
2時間かかっても、次も同じ時間がかかる。
必要なのは、10時間かかっても次は5分で済ませられるようになることである。

たとえばそろそろ個人懇談会が始まるが、これを一個一個はんこを押していって、
集合時刻を手書きするのは、本当に非生産的であり、無駄なことである。

たとえば、エクセルでタイムテーブルを作ったら後はボタン一つで、
自動的に全員分のシートを作って、あとは印刷ボタンを押せば全部
出てくるシステムを作っておけば、今後数十年は楽できるのだ。
数十年後までエクセルが存在するかどうかはしらんが。