自動改札機の不具合

言及記事
http://www.atmarkit.co.jp/news/200710/12/rails.html

上記URIの通り、関東で、SUICAPASMO等の自動改札機が起動したくなる
不具合が発生したようだ。

テレビでなんか、ハイテク化が進んで便利になった反面どうたらこうたら路線で
説明をしていた。
大体、情報機器とか新しい技術とかが不始末をしでかすと、それの揚げ足をとるかのように、
こういうことをいうのは相場が決まっているが、そうなると、少しプログラマの人が報われない。

失敗がないように、作るのが当然だという風潮のなか、プログラムでソフトウェアを開発するという作業は、
実は、そんなに簡単なことではないのである。

前もそんな記事を書いたような気もするが、プログラムで作る上で最も重要なことは、
すべての条件においてこちらがすべて``想定の範囲内’’にしておくことである。
例えば、A÷Bをしてくれるソフトを開発する上で、想定しておくことは今ぱっと思いついただけでも、
これだけの手順を踏まなければ演算してはならない。

  • Bが0であるか。0でないか。0である場合は、0であるから計算できないとエラーメッセージを出した後、前の画面に戻る。
  • Aが半角数字で入力されているかされていないか。半角数字で入力されていない場合は、全角の数字の場合は、半角の数字に変換する。
  • Bも同様に半角数字で入力されているか。
  • 全角文字で入力されている場合は、数字を入力してくださいとのメッセージを発行する。
  • AやBに入力される数字がnビット以上の文字の場合は、どうするのかの処理も。

まだまだありそうだ。

こういうのを、色々なパターンをすべて考えた上で一つの欠落もなくプログラムを開発するのは、
非常に至難の業であり、またミスを一つもせずにプログラムを開発できる人間はこれまでみたことがない。

で、この交通という分野は非常にやっかいなところであるので、金融という分野と同じくらい、交通を扱っている
会社は信頼がおけるのである。

と、同時に信頼が置かれるということは失敗したときの社会的な制裁が今回のようにきつくなるのである。
日本信号のエンジニアがつぶれないことを祈る。

また、こういう時こそトップはエンジニアを守っていく姿勢をだしてほしいと思う。
もしかすると、少ない工数で開発させられたのかもしれないし。

あ、あと、きたみりゅうじの勘違いクリニックで、
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s03600.jsp?p=001162&rfr_id=kanren


上の場面。
これ、本気で笑える。
コマンド一発の件。
dig っていうコマンドで一発ね。
何で10分かかるだの5分かかるだのってはなしになるのかわからない。
みなさんもMS-DOSを立ち上げてやってみましょう。

やり方。
Windowsのスタートメニュー
すべてのプログラム
アクセサリ
コマンドプロンプト
としてあげると、黒い画面が出てくるので、

っとここで気がついた。Windowsってdigコマンドがない。
でもコマンド一発。 nslookup コマンドを使おう。
黒い画面が登場したらそこに、

nslookup [ドメイン名]
をするだけ。

例えば、www.yahoo.co.jpを解析するなら、

nslookup www.yahoo.co.jp
としてあげてエンターキーを押下すると、
C:\Users\ymlab>nslookup www.yahoo.co.jp
サーバー: UnKnown
Address: 192.168.1.1:53

権限のない回答:
名前: www.yahoo.co.jp
Address: 203.216.235.154
という答えが一発で出てくる。
このすべての作業で、多分10秒くらい。

なんか架空の映画なんだろうけど・・・。